区切りのむすびめ モニタレポート5 Uさん(映像編)その2

    オプティマルライフ㈱ 広瀬です。

    昨日の続きです。


    Uです。

    前回書きました撮り方で、“モニター画面”を撮り続け、
    『区切りのむすびめ』をモニター機材の電源ケーブルに巻き付けた変化を、
    ビフォーから、1周巻き、3周巻き、7周巻き、19巻きごとに、
    見続けたのでありますが、さて、ここから、何が感じ取れるでしょうか。




    ビフォーを観てから、1周巻きを観ますと、
    【ビフォー・何も巻かず】

    B2013-4-20-2.jpg

    【アフター・1周巻き】

    B2013-4-20-3.jpg

    左はしの将校の左胸(左腕付け根付近)や、画面中央奥の大理石の柱の光沢などを
    見ておりますと、こころなしか、少しずつ、画面が明るくなって来ている感じが
    いたします。

    しかし、ここから3周巻き、7周巻き、19周巻きと巻き回数を増やしてゆくと
    分かりますように、
    【3周巻き】

    B2013-4-20-4.jpg


    【7周巻き】

    B2013-4-20-5.jpg


    【19周巻き】

    B2013-4-20-6.jpg

    --この明るさは、ソフトな、おぼろげなものであります。

    それに、左はしの将校の胸の変化を見れば分かりますように、
    胸の、日の差すところと、影になっているところと、隣接し合うところの
    コントラストが、クッキリ・ハッキリ、増してゆくものでもありません。




    この辺につきましては、この部屋に天井からの電気の照明もなく、
    軍司令官の執務室ということもあり、華美な色合いの調度品や、明るく光る
    ものがなく、それでの変化が見られていないということが挙げられますが、

    ふと考えてくうちに、思いつきましたのは、
    この作品はフィルムで撮られた映画作品。
    つまり画面は、フィルムが現像された画像であるということです。


    この画面において、『区切りのむすびめ』は、
    テスト画面が切り取ったこのコマの、フィルムそれ自体の感度不足を
    巻き回数ごとに、より精緻に精細に補っていることが考えられます。

    繰り返しになりますが、そもそもこの部屋は電気がついておらず、
    窓からの採光も、直射日光の直接入らぬところで撮られております。

    元来が、露出不足気味だったのが、『区切りのむすびめ』のはたらきで、
    巻き回数ごとに、露出が補われて、見えやすくなって来ているのではないでしょうか。

    つまり、映画を撮影するカメラの撮ったこの部屋は、もともとが そう明るくなく、
    なるたけフィルムそれ自体が明るく映るよう、苦心して撮らねばいけない
    撮影環境だった、その意味で「うす暗がり」だったのが、

    『区切りのむすびめ』の作用により、巻き回数を増やすごとに、
    少しずつ、少しずつ、「明るく」(見えやすく)見えてきているのではないかと
    考えるものなのであります。




    それにつきましても、この画面の変化を見ておりますと、
    この作品--映画『アラビアのロレンス』の、この場面におきましては、

    デビッド・リーン監督を始めとする創り手たちは、
    実際の部屋が電気をつかわず、日の光も入って来ないこの室内を撮るときに
    なるたけフィルムが明るく映るよう、ひょっとして苦心惨憺(さんたん)
    されたのかも知れません。

    「ここまで明るく(見えやすく)撮りたい」だけれど、撮れなかった。
    そのような残念な思いが、撮影や照明担当の方々、それにリーン監督に
    あったのではと思います。

    もしかしたら、その、「ここまで明るく(見えやすく)撮りたかった」悲願を、
    映像ケーブルに巻き付けた『区切りのむすびめ』は、叶えてるのかも知れません。

    しかしながら、7周巻き、19周巻きは、どうでしょうか。
    室内の明るさ、露光の度合いや、当時のフィルムの感度ではありえない
    ところまで、画像は明るく(見えやすく)なってるのではないでしょうか。

    【19周巻き】

    B2013-4-20-6.jpg


    この19周巻きの画像を観ておりますと、なぜか、
    昭和の大写真家でありました土門拳の写真集『古寺巡礼』を思い出します。
    銀板写真、それも大判の感光板で撮られた写真集であります。

    全国各地の、古寺や、そこに安置されております御本尊などの仏像が
    感服せずにはいられない構図で撮られています。

    中でもすごいのは、撮影されております仏像です。

    仏像を撮影しますとき、どのお寺も、仏像がありますところは、
    電灯が入っていなかったり、仮に入っていたとしても撮影には暗すぎます。
    普通にカメラで撮ったのでは、露出不足で、暗い写真しか撮れないのです。

    そこを土門拳は、大きな銀板のカメラを持ち込みまして、
    シャッタースピードを∞(無限大)にしてレリーズを押し、
    3時間も4時間も、カメラの銀板に露出し続ける。

    そのようにして、本当はよく見えないはずのものが、見えてくる。
    この土門拳の長時間露光で撮った写真の“すごさ”が、
    【19周巻き】に、感じられました。




    『区切りのむすびめ』の説明を拝読しますと
    「映像はひとつに区切られた世界です。 映像ケーブルがその世界を運ぶとき、
     区切りが崩れます。崩れた区切りから少しずつ漏れて消えてしまい、
     モニターまで届かない、かわいそうな波動情報があります。」とございます。

    今回のテスト画面は、映画のフィルムのひとコマ。なるほど、まさに
    『ひとつに区切られた世界』です。

    映像ケーブルがその世界を運ぶとき、区切りが崩れ、崩れた区切りから
    少しずつ漏れて消えてしまい、モニターまで届かない、かわいそうな波動情報が、
    洩れずに区切りの中に収まっていられると、

    今回のテスト画面の被写体、感光体、撮影条件のもとでは、
    このような画が観られるのか。

    感服せずにはいられないひとときを、長く過ごした、ぼくでした。

    (おしまい)

    区切りのむすびめ


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